発行主体権限を放棄分散化
ERC20トークンをプライベートキーに結びついたEOAからではなく別のコントラクト内部から直接デプロイすることで、そのコントラクトにオーナー権限を渡しデプロイ主の発行主体権限を放棄します。また、ミントやバーンの仕組みをオーナーコントラクトに内蔵することで誰もがWJPYの発行システムを他のDappsに組み込んだりスマートコントラクトを直接操作できる形で分散化しています。
DAI担保型の日本円ステーブル
法定通貨と1:1でペッグされたステーブルトークンの発行方法には、法定通貨担保型や無担保アルゴリズム型等様々な方法があります。オフチェーン法定通貨担保型は中央集権的な発行主体を信用する必要があり常に破綻のリスクがつきまといます。WJPYは既にUSDとのソフトペッグを高精度分散的に実現しているDAIの担保でオンチェーン完結する分散的トラストレスな担保方法です。
分散型相場オラクル連携
DAIとUSD、またUSDとJPYの相場は日々微変動します。この差分を調整するために外部からオラクルでレートを読み込みます。しかしオラクル自体が集権的では意味がありません。DAI担保からWJPY発行の際に1%手数料をUniswapで自動変換したLINKトークンをプールして分散型オラクルのChainlinkと連結、さらにオラクル取得取引を実行するとLINKが報酬としてマイニングできる仕組みでレート取得プロセス自体も二重に分散化させます。
トラストレスな永続性
DAI担保からWJPY発行にオラクル相場を用い、逆のWJPY償却からDAI返還には低い相場から取っていく板取引の仕組みを使うことで、オンチェーンで常にDAIの担保=WJPYの総発行数になるアルゴリズムを実装し、絶対に破綻せずにトラストレスで永続的に回る仕組みを実現しています。DAIとWJPYが相互に変換されるとその場でアルゴリズムに応じてWJPYのミントとバーンが実行されます。